· 

2024年9月レッスンふり返り

大阪がやっと涼しくなってきた!と思ったのに、日中は三十度近い暑さになっています。

こんなに暑いのに、レッスンではクリスマス会の選曲で、なんか変な感じがするのは毎度のことですが、無事に寒くなってほしいなあと思っています。 

 

いろいろな音楽を聞いてほしいです

 

クリスマス会では、好きな曲を弾いていいんだよ!との声かけに、「あのアニメの曲を弾きたい!」「あのうたが好き!」「あのグループの曲がいい!」と言ってくれる生徒さんたちは、普段から音楽をよく聞いているんだなあと思っています。

ご家族がなんらかの形で音楽をかけている、例えば車に乗った時やお風呂に入っている時とか…音楽が生活の中にあるんだなあと知ると、うれしくなります。

 

かたや「なんも(好きな曲が)ない」「(どんな曲があるか)知らんし」「先生が決めて」と言う生徒さんも。

音楽が日常にないんやろか…興味ないんかな。

でも、生徒さんたちは決して音楽が嫌いなわけではなく、知らないだけなんだよね。

(だってピアノを弾きにレッスンに来てるんだし…。)

それならこの機会にいろいろな曲を挙げて選んでもらおう!と張り切りました。

図書館の楽譜コーナー、YouTube等大活躍です。

 

ページ数とモチベーションのバランスに悩みます

 

そこでネックになるのが、「むずかしすぎる~」と思うとやる気をなくす生徒さん。

楽譜が簡単に見えて、実はちゃんと練習しないとかっこよく弾けない曲はたくさんあります。

ちょっとの練習ですぐに弾ける、そんな都合のいい曲、なかなかないです。

 

ひとつ失敗したのが、弾きやすく見える楽譜=大きな音符と思って、ある曲の楽譜をひき伸ばしました。

それを見た生徒さんが「これなら弾けそう!」と言ったので楽譜を渡したところ、次のレッスンで「5ページもあるやん、こんな長い曲、弾いたことないし、無理!」と拒否られてしまいました。

楽譜を大きくしたことによって、ページ数が増えたことが負担になったのでしょう。

 

ただ、この生徒さんだけでなく、まじめにコツコツと練習している生徒さんの中にも同意見の人がいました。

ページ数が多いと(練習する気持ちが)なえるそうです。

この場合、先に楽曲の分析を一緒にやって、長い曲を乗り越えることは出来たんですがね。

 

細かい音符に困る人もいます

 

あと、参考の例として読んでいただければ幸いですが、たくさんの情報がいっぺんに自分の前に出されると、どうしていいかわからなくなる生徒さんもいます。

五線譜が細く音符がつまっているように見える楽譜が、しんどいんです。

 

大人の生徒さんでもどこをどう見ていいかわからなくなる方がいらっしゃいます。

さすがに大人の方だけあって、ご自分で解決策をお持ちでした。

子どもの生徒の場合には、無地の紙を用意して窓のように穴をあけ、見たいところだけ見えるようにした紙を楽譜にあてがいます。

必要な情報だけが自分の目に届くように配慮するわけです。

その結果、混乱がなくなって、自分でしっかり楽譜を読めるようになります。

 

物を見ることの印象は、本当に人それぞれちがうものですよね。

実は、私は幼い頃、長い曲、細かい音符の楽譜は「かっこいい!これ弾きたい!」と思うタイプだったので、「長すきる」と言う生徒さんの気持ちがイマイチよくわからないなと思っていたことがあります。

このようなことを私が理解できるようになったのは、何年も続けている障がい児ピアノレッスン勉強会のおかげでもあります。

いろいろなことがちがっていて当たり前、人それぞれ感じることがちがっているのは普通のこと。

それを無理なくお互いが認めあい、困っていれば助けあえる、そんなピアノ教室が理想です。

 

終わりに

 

今月に入って、小さな生徒さんたちも弾きたい曲が決まってきています。

さて、クリスマス会のゲームはどうしようか?これは私の課題ですね。

しっかり、みんなが楽しめることを考え出したいです。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。